二世帯住宅に住むことを検討している方は、親世帯のことを考えて、バリアフリー設計の間取りにすることも大切です。
今回は、
など、二世帯住宅のバリアフリー設計の間取りについて、詳しく紹介します!
【二世帯住宅】バリアフリー対策の間取りにすべき?
二世帯住宅に住むにあたって、いずれ起こり得ることとして、考えておく必要があるのが、親世帯の介護の問題です。
今は介護の必要性がなかったとしても、いずれ足腰が悪くなって、思うように段差や階段などのちょっとした上り下りが、難しくなることも考えられます。
実際にセキスイハイムで行われたアンケート結果では、『二世帯住宅を考える時、加齢の対応や要介護対応しましたか?』という問いに対して、約6割の人が「はい」、約4割の人が「いいえ」と答えました。
二世帯住宅は、必然的に親世帯と子世帯に加えて、孫の世代まで住み続けられる「長期優良住宅」である傾向にあるので、両親の介護を行う必要性があるかもしれません。
そのためには、全面的にバリアフリー対策が行われている間取りを検討することも大切です。
ただ、今はまだそこまで心配する必要はないので、後でバリアフリーにリフォームする、という選択肢もあります。
どちらにしても、将来を見据えた住まいづくりを行うのがベストです。
【二世帯住宅】バリアフリー対策におすすめの住居スタイルは○○!
なぜなら、一部共用型や完全分離型よりも、完全同居型の方が、親世帯との距離が非常に近く、介護が必要になった場合でも、世話がしやすいからです。
一部共用型や完全分離型でも、バリアフリー対策を行うことはできるものの、介護が必要という時になると、効率が悪くなる可能性があります。
完全同居型であれば、全面的にバリアフリー化しても快適に生活できますし、慣れてくると介護もしやすくなるでしょう。
【二世帯住宅】バリアフリー対策!おすすめ間取り
出典:HERBAR HOUSE
バリアフリー設計の二世帯住宅間取り。
玄関の前にスロープを設置し、車椅子の方でも安心して家に入ることができます。
玄関ホールも、車椅子が楽々通ることができるような幅に、設計されています。
【二世帯住宅】バリアフリー対策!間取りの工夫は?
エレベーターを設置する!
介護の必要がなくても、両親の足腰が弱くなってくると、階段での移動が大変辛くなってくるでしょう。
そこで、あらかじめエレベーターを設置しておくと、階段を上り下りする必要がないので、足腰が弱い両親でも、安心して移動ができます。
また、介護で車椅子での移動がメインになっている時も、エレベーターはなくてはならない設備になります。
車椅子で階段を移動するのは非常に大変ですし、だからといって両親の身体を支えながら、階段を上り下りするのも無茶です。
エレベーターがあれば、そういった心配や負担がかかることがなくなるでしょう。
可能な限り生活がしやすい間取りにする!
これだけで、体の不自由な方が、移動しやすい空間に様変わりするでしょう。
【二世帯住宅】バリアフリーに関する口コミ!
二世帯住宅で、バリアフリー対策を行った人の口コミや評判は様々です。
バリアフリー対策によって、生活が豊かになる家庭もあれば、逆に暮らしにくくなった家庭もあります。
それでは、バリアフリー対策を行った人の口コミを紹介します!
悪い口コミ
良い口コミ
まとめると
実際に二世帯住宅でバリアフリー対策を行う場合、費用の高さや高低差がなくなるなど、様々な不満が出てくるのも、無理はないかもしれません。
しかし、将来を見据えてバリアフリーにしたことで、早めに慣れてもらおうという意図は、両親のためを想っての行動でしょう。
二世帯住宅でバリアフリー対策を行う際の費用は、ピンからキリまであるもので、場合によっては、高額な費用が発生するのも仕方がありません。
ただ、いずれ両親の足腰が弱くなったり、介護の必要性が出てきた時に、
と思えるでしょう。
【二世帯住宅】バリアフリー対策することのメリット
二世帯住宅でバリアフリー対策を行うことで、様々なメリットがあります。
これからの生活の中で、バリアフリー対策が行われていれば、スムーズに生活ができるようになるでしょう。
それでは、バリアフリー対策を行うメリットについて、説明します!
段差などがないので、ケガをする心配がない!
二世帯住宅でバリアフリー対策を行うということは、両親がケガをしたり躓かないようにするために、段差を全て取り払うケースがほとんどでしょう。
また、段差がないことは両親だけでなく、まだ小さな子どもにも良い影響を与えます。
まだ足腰がしっかりしておらず、十分な注意力が備わっていない子どもは、ちょっとした段差に躓いて、ケガをしてしまう恐れがあるでしょう。
そこでバリアフリー対策を行うことにより、段差がなくなるので、家中を思い切り移動しやすくなります。
健常者でも生活がしやすくなる!
障害物が多いせいで壁に頭をぶつけたり、柱に足の小指をぶつけたりと、障害物があるせいで、苦い思いをした経験がある人もいるかもしれません。
そこで、体の不自由な方が暮らしやすいように、全面的にバリアフリー対策を行うことで、そういった苦い思いをしないで済むでしょう。
将来の暮らしに備えられる!
両親の足腰が弱くなってから、あるいは、介護が必要になってからバリアフリー対策を行っても、環境の変化に慣れない中で、両親のお世話をすることになるでしょう。
前もってバリアフリー対策を行っていれば、お世話をする日がきても焦ることなく、スムーズに生活できます。
【二世帯住宅】バリアフリー対策することのデメリット
段差がなくなることで、高低差がない家になる
高低差がない家の場合、玄関や窓からのほこりや汚れ、砂などが室内に侵入しやすくなります。
また、虫も室内に入りやすくなりますし、バリアフリー対策を行う際は、何らかの対策を行う必要があるでしょう。
収納スペースが狭くなる
体が不自由な方が、生活しやすいようにするためには、部屋や廊下を広くする必要性があります。
収納スペースが小さくなるということは、十分な広さを確保することが難しくなるでしょう。
十分な収納スペースの広さを確保できない場合、どのようにすれば狭い収納スペースで、やりくりができるか考えなければなりません。
【二世帯住宅】リフォームでバリアフリー対策はできる?
二世帯住宅で、後からリフォームでバリアフリー対策ができるか気になりますよね。
このことから、まだバリアフリー対策が必要ないほど両親が元気であれば、二世帯住宅を建てる際に、バリアフリー対策を行う必要はないでしょう。
【二世帯住宅】バリアフリー対策には費用がかかる?
二世帯住宅でバリアフリー対策を行う際、どれくらいの費用がかかるのか気になりますよね。
部分的なバリアフリー対策を行う時の費用は、およそ10~100万円となっています。
全体的なバリアフリー対策を行う場合、かかる費用は100~500万円ほどです。
リフォームによって、後からバリアフリー対策を行う場合、かかる費用は上の費用とほとんど変わりません。
どの程度バリアフリー対策を行うのかによって費用は変わるので、住宅会社の担当者の方と、相談し合って決めるのがおすすめです。
まとめ
これからのことを考えて、バリアフリー対策を行うかどうかは、将来的に重要なポイントだと言えます。
嫌でも年齢を重ねる以上、足腰が弱くなったり、介護が必要になる可能性を考えれば、今のうちにバリアフリー対策を行う必要性があるのではないでしょうか?