二世帯同居を考えている方や、検討している方へ。
二世帯住宅に住んでいる「夫婦間の離婚率」について、考えたことがあるでしょうか?
実は二世帯同居で離婚するケースは多く、今もなお離婚の危機にある世帯もあります。
そこで今回は、二世帯住宅の「離婚」をテーマに
など、気になる情報を詳しく紹介します!
二世帯住宅の離婚率
実際に気になるのは、二世帯住宅に住んでいる人の離婚率です。
二世帯住宅の離婚率は、
・妻の両親と同居しているか
・夫の両親と同居しているか
以上の3点で、大きく変わります。
同居していない | 妻の両親と同居している夫婦 | 夫の両親と同居している夫婦 | |
離婚を考えている割合 | 約35% | 約33% | 約44% |
離婚率 | 約7% | 約27% | 約28% |
以上の表からも分かるように、義両親と同居することで離婚率がかなり高くなっていることが分かります。
【二世帯住宅】離婚理由をまとめてみた!
先程ご紹介した離婚率のデータがある以上、離婚に至るには様々な原因があるはずです。
特に義両親と同居する予定の方は、要チェックです。
これから、二世帯住宅で離婚してしまった理由についていくつか紹介します!
義両親との二世帯同居が原因
データでも分かりましたが離婚する原因の中で最も多いのは、義両親との同居が原因で離婚するというものです。
お互いに気の合う関係であれば、問題なく暮らせるかもしれませんが、そこはお互い一人の人間なので、
・味の好みが違う
など、様々な違いが生まれやすいです。
様々な違いがある以上、自分にとっては良くても相手にとっては駄目ということが多くなります。
あれこれ文句を言われることが多くなるにつれて、不平不満が多くなったとしても、同居している以上は離れられないので逃げ道がありません。←ここが同居していない場合とで、離婚率が大きく変わる理由なのかも
パートナーに相談しても、まともに取り合ってくれなかったり、解決できないこともあるので離婚に踏み切ってしまうのでしょう。
世帯間で食べ物の好みが違う
お互いに好きなものが違うとなると、これはかなり深刻な問題になります。←特に一緒に食事をする場合は
毎日食事を作る以上、相手の好みを考えて料理を作らなければなりませんし、自分より両親の味付けの方が良いということになれば、離婚する原因にもなりかねません。
たかが食事とはいえ毎日のことだからこそ、徐々に不満が溜まってしまうのでしょう。
対策としては、
・キッチンを2つ作る
などがあります。
ただ、食事の時間をずらすことはできるのか、予算的にキッチンを2つ作れるのか家族でしっかり話す必要がありますね。
妻(夫)よりも義両親との方が仲が良い
夫婦だからこそ、義両親よりも妻(夫)を大切にしてくれるのが理想的ですが、中には妻(夫)への愛情はそこそこに義両親と接している時間が長いようだと、離婚につながりやすくなるでしょう。
妻(夫)も義両親のことばかりが中心になると、パートナーへの愛情が足りなくなります。
と思い、離婚に至るケースが後を絶ちません。
夫が家事や育児に協力しない
二世帯住宅に一緒に住んでいるからこそ、
と思う方も多いようです。←義両親とのストレスもあるでしょうし汗
夫が家事や育児に非協力的だと、妻が家事や育児に追われることになりますし、義両親への気遣いなど様々なストレスが生まれることになります。
心身共に疲れてしまう原因にもなるので、何回言っても協力しくれないようであれば、最終的に離婚を考えるようになるのでしょう。
【二世帯同居】建てたばかりで離婚の危機にある事例
これから二世帯住宅に住んでいる人で、まさに離婚の危機に陥っている事例を紹介します!
以下の内容で思い当たる節があるという方は、要注意です。
夫の両親との同居でストレスが溜まっている
二世帯住宅で夫の両親と同居している時、妻がストレスを溜めているケースを紹介します。
こちらの家庭では、夫の両親と同居しているスタイルであり、妻も最初は良い生活を送れていると思っていました。しかし、徐々に夫の両親とのそりが合わず、ギクシャクするようになっていったのです。
妻がすることに逐一口を出してくるだけでなく、事ある毎に文句を言ってくるので不満が募る一方です。
夫にも取り合ってもらえず、どうにもならないストレスを溜め込んでしまい離婚を考えているようです。
夫が妻よりも義両親を優先する
こちらの事例は夫と妻・義理両親との関係が原因で離婚の危機にあるケース。
結婚する前までは優しく、頼りがいのある夫だったようです。
ある時夫が
と言うので、妻は快く了承し二世帯同居することになりました。
しかし、いざ住んでみると、夫は自分の両親を第一に考える人だったのです!
最初はそこまで疑問に思うレベルではありませんでしたが、徐々に度を越したような仲の良さで、妻よりも彼の両親を優先するようになっていきました。
と言っても、夫は妻より義両親を優先しているので、埒が明かないというケースです。
夫婦間で喧嘩が絶えなくなった
妻は家事や育児に追われるだけでなく、両親にも気を使う毎日で徐々に疲れが見え始めていました。
しかし、夫に
といっても、仕事だからと全く取り合ってもらえず、毎日ストレスが溜まっていく状態です。
徐々に夫への不満が溜まるようになり、次第に喧嘩の回数も増えていきました。
状況が変わらないようであれば、離婚も仕方ないという考えに至ったケースです。
まとめると
二世帯同居で離婚の危機にある事例は、妻がストレスを抱え込んでしまい離婚を考えるケースが多いことが分かりました。
妻が夫に悩みを打ち明けても取り合ってくれなかったり、日々の家事や育児の負担の大きさもストレスにつながっています。
【二世帯住宅】離婚したら住宅ローンはどうなる?
できれば避けたいことですが、もし離婚した場合住宅ローンはどうなるのか気になる方も多いと思います。
この場合、誰の名義でローンを組んだかによって変わります。
ただ、大前提として離婚したとしても、残っているローンの残高を踏み倒すようなことはできません。たとえローンを組んだ名義人が別居しようと離婚しようと、支払いを免れることはできないのです。←離婚したからチャラ!にはなりません笑
もし夫の名義でローンを組んでいた場合、金融機関の了承を得ることなくローンの支払いを止めることはできません。しかし、ここで問題になるのが離婚してもローンの支払いを行っていないケースです。
事実上、金融機関はローンの支払いを強制することができないので、もし名義人がローンの支払いを放棄してしまった場合、ローンを組む際に抵当権に設定されている
・土地
・建物
を競売にかけなければなりません。
したがって、競売にかけられてしまうと、残された住人はその家に住むことができなくなります。
そこで、競売にかけられる前に契約者を変更するか、別の金融機関で借り換えを行うのがおすすめです。
契約者を変更すれば、競売にかけられることなくローンの支払いを続けることができるでしょう。
【二世帯住宅】離婚すると財産分与はどうなる?
住宅ローンに続いて、財産分与は離婚後どうなるのか気になる方も多いです。
この場合、二世帯住宅を購入する際に土地と建物を誰が購入したかによって変わります。
夫婦で特別な取り決めをしていれば、それに沿った分配になりますが、もしも夫婦でお金を出し合って土地や建物を購入した場合は、どのような理由があったとしても夫婦で分配しなければなりません。
親が土地代を出して建物代を夫婦で出し合った場合は、土地の財産分与を行うことができず、建物のみの価値で財産分与を行うことになります。もちろん土地や建物を夫が一人で購入した場合は、夫の財産になるので財産分与を行うことはできません。
もし夫の名義で建物の代金を夫婦で出し合って購入するケースだと、仮に建物を2000万円で購入した場合、財産分与によって1000万円ずつ分配することになります。
妻が1000万円の財産分与を請求することができるので、名義人の夫は1000万円を捻出しなければなりません。
このように、
と覚えておきましょう。
【二世帯住宅】離婚したいを「しない」へ!円満の秘訣は?
・離婚の危機にあるケース
について色々紹介しましたが、これらを踏まえて円満に二世帯が暮らせる秘訣をお伝えします!
問題が大きくなる前に、早めに行動することが大切ですよ。
夫婦間でしっかり相談する
など、夫に思っていることを伝えることが大切です。←逆のパターンもあるかと思います
話し合いなくして、お互いの不平不満を解決することはできません。
しっかり話し合うことで解決策を挙げていき、徐々に解決できるように努力することが大切です。
世帯間でもしっかり話し合う
夫婦のみならず親世帯とも暮らしているのですから、一緒に住む家族として円満に暮らせるように話し合うことが最も大切です。
特に夫婦に問題がなくても、親世帯に問題があることもあります。
妻に対する態度や文句であったり、夫婦のプライベートを無視するような行動など、下手をすれば一家が崩壊する危険性こそあるでしょう。
そういった危険性をなくすためには、話し合いによって親世帯に悩んでいることを分かってもらうことが大切です。
まとめ
親世帯と子世帯がいきなり一緒に住むだけでも大変なのに、夫婦間でも問題が起こる可能性があるのが二世帯住宅です。
離婚しないためにも、まずは世帯間や夫婦間で綿密な話し合いを行って、円満に問題を解決できるようにするのがベストでしょう。