二世帯住宅を検討している方で、
にとって、防音対策の問題がありますよね。
隣の家と距離が近かったり、二世帯住宅だと世帯間で気を遣ってしまって、ストレスになることもあります。
そこで今回は、
など、二世帯住宅の防音室に関する、気になる情報を詳しくまとめました!
防音室って何?
防音室とは
声や音が外に漏れにくいだけでなく、歪みがない自然な音のように聞こえるように、音の反響効果と、吸音効果のバランスを考えて設計されます。
防音室ってどんな構造で音を遮る?
これは、外側の壁との間に隙間(空気層)を作ることで、音が漏れるのを防ぎます。
コンサートホールや劇場でも多く使用されている製法です。他には簡易組み立て式のボックスタイプを、部屋に置く方法もあります。
どんな使い方ができる?
音楽、映画鑑賞
という人におすすめです。
大きな音で楽しめるだけでなく、外からの音が気にならなかったり、音質もいいのでゆっくり楽しめます。
ピアノなど楽器演奏
どんなに上手な人でも、自宅での練習はつきものだと思いますが、どんなに上手な演奏でも、周囲の人は騒音と感じてしまうことがあります。
そのため、防音室があると安心ですが、特に
は床が振動するため、防振対策も必要です。
発声や歌の練習
歌うだけでダンスなどしない場合は防音設備のみ、ダンスもするならピアノ同様、防振設備もあるといいですね。ただ、それでも集合住宅などでは限界があるので、注意しましょう。
バンド練習
という人におすすめです。
楽器の種類などによりますが、ピアノ用の防音室では音がかなり漏れてしまうため、厚めの防音+防振対策をした、バンド向けに作られた防音室がおすすめです。
勉強・読書・趣味
他の音が聞こえると、集中できない方におすすめです。他の部屋のテレビや話し声が聞こえないため、お子さんの勉強部屋として、使われる人もいます。
ペットの飼育
音が比較的気になる夜間だけ、防音設備のある部屋で過ごすようにしたり、現在はペット用の防音小屋もあります。
無駄吠えが多く、近隣の方や、一方の世帯に迷惑が掛かってしまうのを心配されている方に、おすすめです。
【二世帯住宅】防音室のある間取り
【二世帯住宅】ピアノを弾ける防音室の間取り
出典:suumo
親世帯が孫にピアノや楽器を教えられるよう、親世帯の空間に防音室のある二世帯住宅間取り。
地下室は、親世帯の趣味部屋などにできます。
子世帯の空間である二階は、誰がどこにいるか分かるよう、ドアなどをできるだけなくしてます。
【二世帯住宅】ピアノ教室も開ける♪防音室のある間取り
完全同居型の防音室のある二世帯住宅間取り。
個人でピアノを弾いたり、ピアノ教室として使用することもできます。
教室にした際、生徒さんが玄関からピアノ室やトイレにスムーズに行ける、間取りになっています。
音の反響を考えて、壁を斜めに設計しています。
【二世帯住宅】二階に防音室(音楽室)のある間取り
出典:住まいランド
一部屋を音楽用の部屋として、防音室設計にした二世帯住宅の間取り。
広くて明るい開放的な空間で、家族が自由に趣味を楽しむ住まいが実現します。
外張り断熱通気外壁と相性の良い防音室で、高い遮音性が特徴です。
【二世帯住宅】防音室はホントに防音できる?
二世帯住宅で一階と二階の間(上下)も防音できる?
二世帯住宅の場合、気になるのが
などの生活音です。
排水音は上下で水回りの位置を揃えたり、排水管を通す位置を変えたり、排水管に防音素材を巻くことで対策できます。開閉音には、ソフトクローズ器具をつけて対応します。
足音などは、下地をしっかりし、吹き付け発砲断熱材を隙間なく充填したり、遮音シートを敷いた上で、二重床にし、
などにすると、音が響きにくくなります。
木造のアビテックス(防音室)を2階に作ってもOK?
ダメではないですが、建築基準法で定められた耐荷重量があり、その数値は築年数や3階があるかによっても変わります。
専門家に見てもらい、必要であれば、
などのリフォームをしなければなりません。
また、狭いアビテックスの場合は、重さが集中するので、木造住宅の場合だと床が抜ける可能性もあります。
【二世帯住宅】防音室の口コミ!
悪い口コミ
良い口コミ
まとめると
防音対策をしても完璧なことは少なく、周りに住む人によっては、うるさいと思われてしまうようです。
しかし、防音対策をした上で、子供のしつけをしっかりして、常識の範囲での楽器演奏であれば、不快感を与えることは少ないようです。
防音対策していても、皆さん気をつけていらっしゃるようですね。
【二世帯住宅】防音室をつけることのメリット
練習したい時に練習できる!
レッスンに行くだけでは腕がなまってしまうので、
と思ったら、手軽に練習ができます。
ただし、いくら防音室とはいっても、夜中はご注意ください。
楽器そのものの音の良さを楽しめる!
やはりなんと言っても、これが1番の魅力ではないでしょうか?
楽器そのものの音の良さを、しっかり楽しむことができます。
勉強や読書などに集中できる!
楽器演奏や音楽、映画鑑賞だけでなく、勉強や読書をされる人もいます。
自宅で教室を開ける!
ピアノやその他楽器、ダンスなどの教室を開き、自分の都合に合わせて教えることができます。
音源や音声をキレイに録音できる!
趣味や仕事で録音する機会が多い人には、防音室はおすすめです。
【二世帯住宅】防音室をつけることのデメリット
部屋自体が狭くなり圧迫感がでる
楽器を家族で趣味としている場合には、問題ないのでしょうが、六畳間を作るのに壁を二重にするため、普通の六畳間より場所をとります。
それなのに収納などを作ったら、防音性能が低くなるため、物を置くスペースも減ります。
費用がかさむ
低価格で済ませようと思ってもやはり、普通に建てる場合よりは高くなりますし、あまり安く済ませると、防音性能が下がってしまいます。
といったことにもなってしまいます。
空調費用がかかる
大事なピアノや楽器を置くのですから、それらの楽器の状態が良くないことには、意味がありませんよね。
後付けが難しい場合もある
特にピアノとなるとかなりの重量になるので、一戸建てであろうとマンションであろうと、防音室の後付けができない場合があります。
ただし、大音量での演奏ではこれに値しません。
防音室の価格ってどれくらい?
防音室の価格相場
注文住宅で防音室を作る場合の費用は、用途によって防音性能などに違いが出るので、ピンキリではありますが、本格的な防音室を作ろうとすると、一坪約100万円程かかると考えたほうがいいでしょう。
組み立て式の防音ブースの場合は、約50~200万円程で設置は可能ですが、置く場所などによって、補強などの対策が必要な場合は、別途プラスα費用がかかります。
二世帯住宅だと価格は変わる?
地下であれば、同じ広さの地下室の価格の約2倍、二階や三階であれば、重さに耐えられる
が必要になりますので、検討されている建設方法などによって、値段はそれぞれ変わります。
防音室をリフォームで作る費用はどれくらい?
建物の構造、広さ、築年数、用途などによって、必要な工事内容が違うので一概には言えませんが、平均的な六畳の部屋で考えた場合の平均は、ピアノ向けの防音室であれば
になります。
ドラム向けの場合は、より高い防音性能が必要となるため、
になります。
まとめ
防音室と一口に言っても、用途が違えば、防音性能もそれに合わせる必要があります。
防音室を得意としている住宅会社であれば、用途に合わせて、どんなものがおすすめか教えてくれますし、今はレンタルもあるので、試してみるのも一つの方法です。
将来的なライフスタイルも見据えた上で、各ご家庭にあったものを選びましょう。