最近話題の「二世帯マンション」。
これからの二世帯住宅の新しいモデルになっていくのかどうか、金銭面や生活面など、様々な角度から検証してみようと思います!
これから二世帯マンションについて、
二世帯マンションとは
隣の部屋同士で分かれて住む場合、そしてその部屋同士をリフォームによって、扉で行き来できるようにしてしまう場合など、様々なタイプがあります。
もちろん、隣ではなく階数が違うパターンもあるでしょう。
このように形態はさまざまですが、同じマンション内で親子が生活することを「二世帯マンション」と言います。
二世帯マンションが生まれた背景
土地代の高騰が主な背景と言われておりますが、それ以外にも相続時の処理の楽さなど、近年問題になっていることが、解決しやすいと言った背景も大いに存在すると考えられます。
また、プライバシーを確保したい子世帯にとっては、ニーズにマッチしていたのかもしれません。
リフォームで二世帯マンションにすることは可能?
そして、居住者の希望でリフォームをすることは、ほぼ不可能と言えます。
まず、マンション内の壁、つまり隣の家との仕切りを取ると、マンション全体の構造が弱くなる可能性があるという点です。この点において専門家による綿密な検証が求められます。
ここで仮に構造上問題がないという結論が得られたとしても、次は管理組合の許可をもらう必要があります。部屋の所有権は確かに個人のものですが、マンションの形を変えるとなると話は別です。
また、構造上問題がないにしても、構造が弱くなることに違いはありません。こういった観点からも管理組合の承諾は必須となります。
隣に住んでいる人が「問題ない程度に構造が弱くなるが、部屋を繋げたい。」と言ったら大抵の住民は反対します。
ということで、
しかし、そのマンション自体を管理している管理会社が行う場合は別です。原則管理組合へは承諾ではなく報告となるため、リフォームは可能でしょう。
現在中古で出回っている、二世帯マンションのほとんどはこの形式と言っていいでしょう。
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二世帯マンションの間取り
中古の二世帯マンションをリフォーム!デザイン性も抜群の間取り
出典:LOHAS studio
中古マンションをリフォームし、プライベートとデザインを両立させた、二世帯マンションの間取り。
床にはアンティークのオーク材を使用しているので、温かみのある空間が魅力。
各部屋の動線上に共有の大型収納を作り、個室をコンパクト化することで、大きなホールを大空間のLDKへとリフォームしました。
バリアフリー設計!内同居の二世帯マンションの間取り
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バリアフリーに配慮した、高齢の親世帯でも安心の二世帯マンションの間取り。
できるだけ、段差をなくしたバリアフリーの室内や、車いすでも動きやすいゆとりある空間がポイント。
キッチンには大きなウォークインクローゼットやバントリーが設置されているので、収納面でも安心です。
愛らしい雑貨が魅力♪二世帯同居のマンションの間取り
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北欧デザインの照明や、愛らしい雑貨が部屋にちりばめられた、可愛らしい二世帯マンションの間取り。
リビングはバルコニー沿いの和室を組み込むことで、窓3面に隣接した明るく爽やかな室内になっています。
大型収納とディスプレイスペースがあるので収納も安心です。
二世帯マンションの3つの間取りタイプ
同居タイプ
隣同士の部屋を購入し、内部で行き来できる同居タイプの二世帯マンションの間取りです。
適度に交流が持て、二世帯のメリット(子育て支援など)を受けやすい反面、
将来賃貸や売却をした際には、再リフォームをして壁にしないといけない
というデメリットもあります。
隣同士のタイプ
隣同士の部屋を購入し、内部で行き来できないタイプの二世帯マンション間取り。
プライバシー性はかなり保たれますが、内部で行き来できない分、子育て支援などの本来の二世帯のメリットは享受しにくくなるでしょう。
また、お互いの行き来が多いと、施錠をしない癖がつくため、セキュリティは甘くなります。
近所のタイプ
隣ではなかったり、階数が異なったりするタイプの二世帯マンション間取り。
親子の距離感は、スープが覚める距離がちょうどいいなどと言いますが、まさにその距離感を保った形です。
二世帯で生活を支え合うというよりは、何かあった時だけ助け合う、といったお互いの独立性が極めて高い生活スタイルです。
二世帯マンションの価格
土地から購入する一般的な二世帯の場合、都内で土地代が6000万円以上、建物代が4000万円とすると少なくとも、一億円以上の費用はかかります。
一方で二世帯マンションの場合、
となり、2軒分となると、さほど一般住宅との金額差は感じませんが、中古であれば3000万円台も夢ではありません。
しかし、マンションで気を付けなければならないことは、
が物件価格とは別に発生するという点です。
およそこの3点で5~6万円はかかると言っていいでしょう。
したがって、二世帯マンションの新築は費用的には安くないと言えます。
中古の二世帯マンションも、トータルコストをよく比較する必要があると思います。
二世帯マンションの口コミ・評判!
悪い口コミ
良い口コミ
まとめると
二世帯マンションの悪い口コミには、
といった声がありました。
一方で、良い口コミには
などの声がありました。
二世帯マンションは、普通の二世帯住宅と違って、内同居や、近所のスタイルなど様々あるので、ライフスタイルに合わせて、間取りタイプを選べるのもおすすめです。
二世住宅マンションのメリット
生活音が気にならない
一般的な二世帯住宅は、完全独立性にしても、土地面積の関係で上下に区切ることがほとんどです。
そのため、2階の足音は1階に響くため、お互いにストレスになることは多々あります。
一方マンションの隣同士で二世帯にするの場合、上下階の音の問題もないので、お互いの存在をほとんど気にせず、生活をすることができます。
マンションで使用しているコンクリートの方がはるかに分厚いので、遮音性も抜群です。
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相続がしやすい
親世帯が他界したあと、一般的な二世帯住宅でまず問題になるのが「相続」です。
兄弟に土地を譲ることもできず、その分の現金を払うこともできず、困っている人を良く見かけます。
しかし、二世帯マンションの場合は切り離して売却をしたり、賃貸に出すことが容易なため、一般的な二世帯住宅に比べると、かなり相続はしやすいでしょう。
宅配ボックスなどのサービスが充実
最近のマンションでは、
が一般的になってきました。
また、マンション全体で防犯カメラやセキュリティ会社との提携もあるので、子育て世代からすると心強い味方だと思います。
近所付き合いが楽
一般的な二世帯住宅とは違い、回覧板や井戸端会議などがないですし、同年代の子供を持つ世帯を見つけやすいと思います。
特に子世帯の奥様にとっては、住み心地の良い環境なのではないでしょうか。
まとめ
今回は、二世帯マンションについて詳しくまとめました!
ライフスタイルに合わせて、3つの間取りタイプの中から選べたり、一般的な二世帯住宅に比べて、
など様々なメリットがありました。
全く検討していなかった方も、さらに興味を持った方も、一度一般的な二世帯住宅と比較して、家づくりを考えてみてはいかがでしょうか?
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