ポラスとはラテン語の「北極星」を表す言葉で、住宅業界の中央に燦然と輝き、より良い土地と建物を、より良いサービスで提供し、同社の存在と活動が、あるべき住宅産業界の秩序形成の核となるように、と願ったものです。
ユーザーだけではなく、同時に業界の育成や成長も視野にいれている、格調のあるスタンスだと思います。
ポラスで多くのユーザーに馴染み深いのは、サッカーの浦和レッズのユニフォームに書かれている同社のロゴマーク「POLUS」ではないでしょうか。
本拠地を埼玉に置くポラスは浦和レッズのスポンサーでもあります。
今回は、ポラスの二世帯住宅について
など気になる情報を詳しく紹介します!
【ポラス】二世帯住宅の実例
出典:公式サイト
こちらは自宅で仕事をしている夫婦と母親の3人暮らしの家。
夫婦の仕事と生活のバランスを考えて、仕事とプライベートな空間を分けているのがポイントです。
出典:公式サイト
・吹き抜け
で連続した空間を生み出し、家族それぞれが快適に暮らすことができます。
出典:公式サイト
一段床を下げたキッチンは、オリジナルの収納で全て隠しすっきりした空間に!
天井の板張りとグレーカラーの床タイルが、大人の落ち着いた空間をつくっています。
延床面積:90㎡~
工法・構造:木造軸組工法
間取り:3LDK
【ポラス】二世帯住宅の価格・坪単価
具体例としては、同社のフラッグシップブランドのPO.HAUSで、延床面積140m2(3LDK)の本体価格が3,000万円~とあり、坪単価では70.83万円~となります。
他のハウスメーカーと比べると?
ポラスの注文住宅の上位3ブランドの
・北辰工務店
・HaScasa
の本体坪単価は、55~70万円/坪で、二世帯住宅でキッチン・浴室・洗面・トイレを追加した場合は、80万円前後/坪になるようです。
これらの価格帯はハウスメーカーの中でも中から上に位置しており、決して安いとは言えません。
そして、下位クラスのMOKHOUSE、ユニオンレジデンスの価格帯は、ハウスメーカーの中でもミドルから下に位置しています。
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【ポラス】二世帯住宅の間取り
中庭のある間取り
出典:北辰ブログ
これは、ポラスのモデルプランで、2階の一部を事務所や打合わせ室としていますが、それらは個室利用を前提としていますので、実質は4LDKの140.06m2(42.89坪)で、全体にゆったりした、そしてフレキシブルな間取りだと思います。
現状は完全共有型の二世帯住宅の間取りですが、浴室・洗面所・トイレを2階に設け、世帯分離した間取りも可能だと思います。
間取形状がコの字型になっており、中央が中庭形状になっています。
なお、ここをテラスとして活用する選択肢もあると思います。
気配りを感じるのは、階段下に庭へ出る勝手口を設けていることで、リビングからの出入りだけでなく、勝手口からも出入りできることで、使い勝手は格段に上がると思います。
洋風でモダンな外観|注文住宅の間取り
出典:ポラス
とんがり屋根の下を多角形のダイニングとして、欧米のヌックの雰囲気を出しています。
延床面積110.88m2(33.54坪)の4LDKで、親世代一人と子世帯の家族構成が考えられます。
インナーテラスのある家
出典:ポラス
リビングの南側に、上部を吹き抜け(屋根がない)にし、壁にスリットを設けて、プライバシーを確保しながら開放感が得られるテラスを配置しています。
このようなインナーテラスは、比較的狭い敷地や、近接した道路などからのプライバシーが気になる場合に、よく使われる手法です。
上部吹き抜けからの自然光はテラスだけでなく、リビングにも届き、この吹き抜けと壁のスリットからの通風がより快適な空間にしています。
なお、延べ床面積は、97.01m2(29.28坪)の4LDKとなっています。
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ポラスの特徴
ポラスグループとは
同グループは、本拠地の埼玉県、千葉県、東京都の一部エリアで、注文・戸建ての販売・分譲を行っている地域密着型の(株)中央住宅と、構造部材のプレカットや建築資材の販売、そして住宅の設計・施工請負などを行っているポラテック(株)を中核としています。
ですから、一般ユーザーが目にするポラスは、(株)中央住宅になると思います。
地域密着型や企業規模に対して、建築技術訓練校の開設や暮らし科学研究所の設立など、技術者の育成と住宅の研究・開発に積極的で、技術的な賞やグッドデザイン賞などを受賞しており、業界の中でも異色な存在として知られています。
なお、ポラスグループとしては1997年からですが、中核の中央住宅の設立は1969年と歴史もあり、近年の住宅販売戸数は3,000棟/年を超えており、販売エリアを考慮すると立派な数字だと思います。
ポラスの注文住宅には、
の5ブランドがあります。
二世帯住宅の特徴は?
親世代の歴史を残す
同社の二世帯住宅の紹介内容は、ごく一般的なものですが、高い技術を誇る北辰工務店ブランドには、建て替え時に親世代の想い入れのある部材を再利用し、歴史を受け継ぐ家造りの考え方があります。
これは親世代には嬉しい対応で、床の間廻りの部材や欄間など、現代では貴重価値のものを、子から孫へ伝え残しながら、最新の技術で安心・安全な住宅を建てることが出来る、ユーザーに寄り添った対応だと思います。
実大振動実験の先駆け
現在では、大手ハウスメーカーだけでなく、中堅ハウスメーカーでも実大振動実験を行っていますが、ポラスは阪神淡路大震災が起きた1995年に、早々と日本初(実質的に世界初)の実大振動実験を行っています。
また、1997年には、最大規模の3階建ての実大振動実験も行っており、研究・開発に積極的なポラスの姿勢が現れています。
これらの実験や開発などから、同社独自の耐力壁を開発しており、標準的には最大5倍までの耐力壁を最大7倍までを可能としています。
全戸許容応力度設計による構造計算
一般的に木造2階建ての耐震強度は、簡易的な壁量計算で確認されていますが、ポラスでは、全棟を鉄骨構造などで採用されている許容応力度計算によって、耐震性能を確認・確保しています。
欠陥住宅はなし?デメリットは?
残念なことですが、いわゆる欠陥のない住宅を100%供給しているハウスメーカーはないでしょう。
いわゆる欠陥と言うのは、本来は住宅の基本性能に関係のないものでも、仕上げや使い勝手などで、ユーザーとトラブルになり、改善されないためにクレームとなり、ユーザーが欠陥としているものも含まれます。
ポラスでは、意匠設計から構造設計、そしてプレカット加工データ作成までを一貫責任体制で行っており、品質検査においても、下請け任せにしない直営責任一貫体制で、地盤調査から外構検査までで、計13回もの独自検査を行っています。
それでも、人為的な過失で、いわゆる欠陥が見つかるかもしれません。
そんな時は、同社のカスタマーセンターあるいはアフターサービスセンターに、時間を空けずに連絡するようにしましょう。
同社のアフターサービスは連絡を受けてから、1時間以内に駆けつける体制を自負していますから、比較的安心できるのではないでしょうか。
なお、住宅の基本性能で欠陥となるのは、基礎や上部躯体を含めた構造部分(構造耐力上主要な部分)での耐力不足と、屋根や外壁・窓(雨水の浸入を防止する部分)からの雨漏りで、現在の新築住宅では、住宅瑕疵担保履行法で、いずれも10年の保証が義務付けられています。
これらの保証部分で、ハウスメーカーとの間で解決出来ない場合は、個人で解決しようとせずに、住宅紛争処理支援センターの活用を勧めます。
また、同センターでは一般的なトラブルにも対応していますので、解決できそうにない時には、相談(電話も可)されるといいでしょう。
どんな人におすすめ?
ポラスの住宅には、上で述べたように5ブランドがあり、
を揃えていますので、ユーザーの選択肢で困ることはないと思います。
特に親切だと思うのは、5ブランドごとに、
をHP上で紹介していることで、これらの情報はポラスの住宅を選択する際の有力なもので、同社のユーザーに対する姿勢の一つだろうと思います。
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お客様相談はある?サービスは充実してる?
ポラスは、地域密着型の企業らしく、ユーザーのサポート体制は整っているように感じます。
注文住宅や戸建分譲住宅、そしてリフォームや賃貸などに分類してお客様の声を紹介しており、ポラスを選ぶ際の参考になります。
特に興味を引くのは、ユーザー評価が特に高い営業マンを「CS認定営業マン」としており、ユーザーの担当営業マンとして希望することもできるようです。
これは、担当営業マンの当たり外れによるユーザー不安をある程度は解消できるものだと思いますが、見方を変えればハウスメーカー側の営業マンの指導不足を認識していることでもあり、かなり勇気が必要だったのではないでし
ょうか。
いずれにしても、ここでもユーザーに寄り添っている姿勢が見られます。
【ポラス】二世帯住宅の口コミ・評判!
悪い口コミ
完成した建物が図面と違う
勝手に境界塀を撤去された
良い口コミ
アフターメンテナンスがしっかりしてる
堅実な施工
大手ハウスメーカーが勧めるポラス
他の建売より断然いい!
まとめると
口コミ全般をみると、残念ながら辛口の方が多いように思います。
図面と完成した建物が違う例や、境界塀を勝手に撤去されたなど、とても地域密着型のハウスメーカーとは思えない内容のものもありますが、施工や完成した建物、そしてアフターなどでは、良い評価の方が多いように思います。
つまり、悪い口コミは担当者ベースのもので、良い評価はポラスとしてのスタンスや技術力に対するものになっているように感じます。
前述のお客様相談はある?の項で、CS認定営業マンのことに触れましたが、裏返せば担当者の教育指導がポラスの課題なのかもしれません。
まとめ
ポラスの住宅に対するスタンスやポリシー、そして、それらを支える研究所や訓練校は、大手ハウスメーカーにも匹敵するものです。
また、設計から施工・完成までの自社一貫体制は、大手ハウスメーカーでもなかなか出来るものではなく、地域密着型のユーザーに寄り添ったハウスメーカーと言えます。
しかし、ユーザーと担当者との相性や誤解などから、トラブルとなっているのも散見され、ポラスの教育・指導の徹底が望まれます。
一方、ユーザー側は地域密着型の利点を活用し、出来るだけコミニュケーションを図り、疑問が出た時には、時間を空けずに確認する姿勢も必要だと思います。
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