二世帯住宅に住むに当たって、やはり世帯間の関係は、良好に保ちたいものですよね。
今回は、そんな良い関係を築くために、忘れてはいけない「光熱費」について考えていきましょう。
など、二世帯住宅に住んでから、後悔しないための必見情報を詳しく紹介します!
【二世帯住宅】電気メーターは2つに分けるべき?
完全同居型であれば、電気メーターを分けるということは難しくなってきますが、完全分離型の場合は、電気メーターを別にして、電気代はそれぞれで払った方が、何かと面倒ごとは、起きなさそうな気もします。
ただ、二世帯住宅で電気メーターを分ける場合、
など、疑問もあると思います。
実際、電気メーターを2つに分ける場合と分けない場合で、費用にどれだけの差が出るのか、徹底比較してみました!
【二世帯住宅】電気メーターは2つに分ける方がお得?
まずは月々の使用料金の比較から。
今回はモデルケースとして以下を使います。
・親世帯は2人家族であることも考慮して、月平均を300kWhと考える。
・契約容量は、オール電化と仮定して、1世帯あたり60Aとする。
・東京電力のプレミアムS(もしくはL)で契約の場合で試算。
※東京電力プレミアムS(もしくはL)
基本料金・・・10Aにつき280.8円(Lの場合1kVAにつき280.8円)
使用料金・・・400kWhまで定額9,700円、超過分1kWhあたり29.04円
電気メーター1つの場合
基本料(280.8円×12)+定額分9,700円+超過分((58+300)×29.04円)=23,465円
電気メーター2つの場合
子世帯:基本料(280.8円×6)+定額分9,700円+超過分(58×29.04円)=13,068円
親世帯:基本料(280.8円×6)+定額分9,700円+超過分(0×29.04円)=11,384円
合計:24,452円
まとめると
月平均で見ると、あまり変わらないように感じます。
ただし、この計算は年間使用量を単純に12で割っていたり、
ということも考えられます。(使用量があまり多くない場合は、プランもプレミアムでない方が、お得な場合もあります。)
これらを考慮すると、二世帯住宅は電気メーターを2つに分けた方が
ので、お得と言えます。
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電気引き込み費用は変わる?
など、単純に2件分の設備が必要となるため、この部材代が単純に二重でかかります。おそらく20万円前後でしょう。
電気メーターを1つにすることのメリット
もう一方の世帯の、電気使用状況を確認できる!
暑い夏には、電気代を気にして、室内熱中症になる方も多くいらっしゃるようです。
電気メーターが一つであれば、もう一方の世帯の使用状況もなんとなく想像がつき、
など気を配ることができます。
基本料金を二重で支払う必要がない!
これは、先ほどの計算と逆の意見になるので、混乱することもあるかと思いますが、それぞれの世帯の使用量などによっては、基本料金を抑えることが、節約につながるケースもあります。
オール電化で検討の場合は、ほとんどのケースで、電気メーター2つがお得になりますが、念のため、実際の利用料金(現在の住まいの使用量)をもとに、電力会社のシミュレーションを使って、検討することをおすすめします。
初期費用が安くなる!
前述の通り、電気メーターを分けるには、約20万円ほどの費用がかかるため、シミュレーションの結果、あまり料金が変わらないような場合は、初期費用分だけメーター1つの方が、お得な場合もあります。
やはり、各家庭にあった検討が必須と言えます。
電気メーターを1つにすることのデメリット
それぞれの世帯の電気使用量が分からない
という家庭が、大多数なのではないでしょうか?
電気メーターを1つにしてしまうと、それぞれ世帯の使用量が分からないので、「使った分だけ、それぞれ支払う」ということができません。
世帯を分け、別々に生活をするのであれば、電気の支払いも分けた方が、後々トラブルは防げそうです。
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電気の使用で、一方の世帯に気を遣ってしまう
電気メーターを1つにする場合、どちらかの世帯が全負担という場合もあるでしょう。
この場合は、一方の世帯に気を遣って、電気の使用を控えてしまうことも考えられます。
暑さや寒さが厳しい季節は、健康状態にも直結するので、電気料金の支払いはきっちり分けて、お互いに気兼ねなく電気を使用できることは、それだけでメリットとも言えます。
水道メーターは1つにまとめるべき?
水道メーターを2つに分けるデメリット
施工費が余分にかかる
水道管の取り出し(増設)に関しては、土地の状況にもよりますが、最低でも40万円ほど、最大で数百万円かかることもあるので、初期費用の面で、圧倒的に損をする可能性があります。
基本料金が二重にかかる
住んでいる市区町村にもよりますが、水道料金の基本料金は、
であまり変わらない場合が多いです。
そのため、基本料金自体は、1つにまとめてしまった方が、お得な場合が多いです。
市区町村のホームページを参照して、料金的にどちらがお得か、判断しましょう。
二世帯分の水道メーターの設置費用はどれくらい?
水道メーターの設置費用には、大きく分けて2つの費用があります。
自治体や土地の状況によっては、数百万円必要な場合もあるので、事前によく確認しましょう。
水道管本管からの取り出し工事費
土地に面する公道部分に、水道管の本管が通っています。
また、土地によっては、前面の道路には本管がなく、少し離れた場所から、公道を掘り返さなければならない場合もあり、費用は様々です。
すぐ近くに本管がある場合で、30~40万円ほど、少し遠いと、100万円以上の費用がかかることもあります。
新築の際に、無料見積もりができるので、見積もりを見て判断しましょう。
水道加入料金
実際の加入金も自治体により様々ですが、無料のところから、20万円弱の自治体まで、幅があります。
水道の口径は変更しないといけない?
親世帯が住む住宅を建て替える場合、
とお考えの方もいると思いますが、なかなかそうはいきません。
少し前の建築物になると、そのほとんどが付帯する水道管は、13mmという口径で施工されている場合がほとんどです。
口径を変更する際は、40~100万円程かかり、メーター交換だけで済むものであれば、13mm口径との水道加入料金の差額のみの、約5万円ほどの費用となります。
【二世帯住宅】ガスメーターは2つに分けるべき?
【二世帯住宅】ガスメーターは2つに分ける方がお得?
オール電化の住宅も増えてきましたが、まだまだガスを使用する方も、多くいらっしゃると思います。
使用量が多くなればなるほど、単価が高くなることはないので、単純にメーター1つで、基本料金が1つで済むよう契約した方がお得です。
などの理由がない限りは、ガスに関してはメーター1つがおすすめです。
ガスメーターの工事費用は変わる?
多くのハウスメーカーや工務店の場合、最初の一箇所は標準的な工事で、追加料金はかかりませんが、2つ目を付けるとなると、15万円ほどの費用が発生します。
まとめ
二世帯住宅を建てても、住んだ後に光熱費の支払いで揉めてしまっては、元も子もありません。
今回紹介した
について、2つに分けるべきか、二世帯住宅を建てる前に、しっかりと家族や住宅会社の方と相談するようにしましょう。
納得のいく形で契約を行い、素敵な生活を送りましょう!
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